空手について

現在の空手界は、世界で200を越す流派がひしめき、成徳会も何流であるのか聞かれることが多々あります。しかし、成徳会はいずれの流派にも属せず、正統唐手の名を貫いています。これは、日本や世界に渡り改変された空手ではなく、琉球(沖縄)古来の原初の唐手(空手)であることを意味します。

 

私は流派でない空手を正統唐手、流派名のある空手を流派空手として区別していますが、日本では四大流派(世界でも同じ)、沖縄では三大流派(本土とは異なり、剛柔流だけが共通)と、妙なことになっています。
 一般の方には、それより派生した極真などのフルコン空手のほうが一般的かもしれません。

 

成徳会は10年以上、圧倒的な強さで少年少女の空手競技に君臨したため、海外からの問い合わせや交流希望が多数ありましたが、海外との交流で最も厄介だったのは、四大流派でない成徳会の選手がなぜ国内最強の道場になったのかと言うことでした。成徳会は日本全国の道場から強い子供を買って来るのではないかと、誤解を受けたこともあります。

 

しかし、成徳会が強かったのは、強い子供達を集めているわけではなく、琉球の時代から受け継がれる、正統な唐手(空手)の技術を競技の世界で活かして子供達に指導してきたからです。

 

現状の空手界を変えようとの気は私にはありませんが本来の空手とはなにかについて、これを読む方に知って頂ければ幸いです。


平成 26年1月 正統唐手成徳会 三谷和也